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2015年3月 7日 (土)

家庭教育セミナーに

今日の午前中は、花巻市教育振興運動推進協議会が主催する、家庭教育セミナーに参加する機会がありました。

石鳥谷小学校区の会長として参加させて頂き、岩手大学教育学部長の新妻氏のご講演を聴くことができました。

大人が子供達に生活習慣をしっかりと身につけさせる大切さについて、現在の様々な環境と昔の環境とを比較しながら、とても分かり易くそして面白くお話しをして下さいました。

特にも心に残った言葉を、列記してみます。

 

・子供は生まれてくる際に自分の環境を選ぶことは出来ないので、親が子供達の環境をどう作るかが大切になってきます。

快眠・快食・快便が出来るように、まずは早寝早起きを大切にして、朝早く起きればご飯も食べて、自然にトイレにもいきます。

特にも早起きする方に力を入れていけば、時間は掛かっても、体が疲れれば夜早く眠るようになっていきます。

現在はテレビやゲームなど脳に刺激を与えるものが多く存在しているので、例え疲れていたとしても、楽しく遊んでいれば眠気が飛んでしまい、結果として夜更かしになっている子供が多い。

 

・親が無理をしすぎると、子供に対しての余裕がなくなり、どうしても接し方が厳しくなってしまいがちです。何かも背負わずに、周りの協力を得ていくことも大切です。

親がそういう状態だと、子供も緊張してしまいます。学校で緊張して、家でも緊張をして頑張り過ぎてしまうと、どこかで無理が生じてしまう。そうではなくて、子供がきちんとリラックスできる場を与えることも大切です。

 

・物との関わり(コミュニケーションもメールでなど)が深くなりがちですが、人との関わりがより大切です。大人ができないことを、子供にやれと言っても難しい。

 

・物が豊になったことで、子供は物との関わりが増えています。テレビは子育てをしてくれません。人が人を育てるから人になるのです。

親が子供と話し関わることで、子供がしっかりと成長することができます。

 

・お気に入りのビデオを何回も見るとか、ゲームをするということ。こうした時は、脳の中で一番大切な前頭葉の部分は全く働いていないので、子供の脳には良い影響が全く与えられていないです。

 

・今のしつけは、勉強しなさい、学校に遅れるから早くしなさいと、学校の下請的なしつけになりがちです。人としてどうあるべきかを、しつけるようにしていきたいものです。

 

・子供の評価を、勉強ができるか、スポーツが出来るかで判断していることが多いのではないか。あいさつが出来るとか、よく手伝いをしてくれるとか、そのような評価も大切です。

昔は、子供が元気に生きてくれるだけで良かったと思っていたものが、今は多くを求め過ぎている場合もあります。

 

・まずは大人がゆとりを持って子供と関わることが大切です。子供を認めて、しっかりと褒めてあげるべきです。

 

 

何かを押しつけるような言い方ではなくて、無理をせずに出来ることから、出来る範囲でやっていくことが大切だと、とても共感できるご講演でした。

 

また、花巻市教育振興運動推進協議会では、家庭教育用のリーフレットを、幼稚園・保育園の年長さん、小学校1年~3年生までの全員に配布するそうです。

そのリーフレットにも、子育てのたくさんのヒントが書かれています。

 

PTA会長を努めさせて頂いているお陰様で、多くの学びの機会を得ています。

忙しい年度末ではありましたが、時間を調整して参加した甲斐がありました。

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