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2016年10月22日 (土)

学習発表会に

今年も小学校の学習発表会に参加をしてきました。

「全校のみんなでつながり合って感動の花をさかせよう」

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全ての学年が、本当に頑張って練習をしてきたことが分かる素晴らしい発表会でした。

 

今年の特色として、2つの事を感じました。

一つは、宮澤賢治の生誕120年ということもあり、宮澤賢治の作品や詩を取り入れている発表が多かったことです。

長男がいる6年生は、賢治作品である「グスコーブドリの伝記」の劇を演じていましたし、劇のなかでは「雨ニモマケズ」の朗読もありました。

その他にも、「あかいめだまのさそり..」 と星めぐりの歌を取り入れていた学年もありましたし、花巻らしさを感じますね。

もう一つは、英語を使った英語劇や、外国語の合唱があったことです。

特にも5年生では、「わらしべ長者」を、「The Rich Straw Man」と題して、英語を使っての劇が行われました。

最初に英語で台詞を話し、その後に別な人が日本語で台詞を話してという流れで、劇が進んでいきます。

3年生では、英語でのエーデルワイスや、喜びの歌のドイツ語合唱もありました。

 

小学校の授業でも、早い段階から外国語に親しむようにしているんですね。

 

他の学年も含めてとても良い内容を表現しているからこそ、様々に子供達の心にも響いて欲しいものです。

良い時間をありがとうございました。

2016年10月17日 (月)

小学校暗渠整備工事の紹介です

先日完成をした、小学校暗渠整備工事の現場からです。

大雨が降るとグランドから水が集まってきて、そのまま道路沿いに下側に雨水が流れていってしまう問題があって、市役所から相談をされました。

  

下の写真になりますが、土手の上に小学校のグランドがあって雨水が集まり流れてきます。

このように開放的な状況なので、側溝グレーチング箇所に水が集まる訳ではなく、側溝で上手く雨水を受け止められる状況にはありませんでした。

・着工前

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予算をあまり掛けずにという方針で、少量の雨水であれば砕石を浸透して暗渠から側溝に排水され、大水の際も土砂を極力伴わずに、側溝に水が誘導される為の設計を考えました。

コストを掛けないために、近くのグレーチング蓋の位置を交換することで、2mの範囲で水を受けられるようにしています。

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緑色に見えるのは植生土のうといって、草が生えてくる土のうになります。

土のうは永久的なものでは無いので、将来的にも草が生えてくることで土が雨水で削られないように工夫しています。

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今回は新しいタイプの暗渠(ミツバ・ドレン:集束暗渠管)を使用しており、水が集まりやすく強度面や集水効果が高いという特性があります。

オレンジ色のマットは、吸出し防止材で水が流れた時に土が暗渠に入ってこないようにしています。

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単粒砕石20mmで暗渠の埋め戻しを行い、水が浸透し易くしています。

植生土のうは、人力で並べて法線を決めていきます。

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暗渠の流末は側溝に接続しており、暗渠周囲はモルタルで補修をしています。

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これから冬に向かっていくので、最終的な完成形は草が生えてくるのは来年の春にはってしまいます。

大雨の際に現地を確認をしながら、しっかりと効果を検証していきたいと考えています。

2016年10月15日 (土)

外構工事の現場から

先日完成をした、外構工事の現場を紹介させて頂きます。

本工事は、今までにも様々な工事をお世話になっているお客様からのご依頼です。

 

要望の一つ目は、大雨が降った際に、屋根からの雨水が排水管で飲みきれず溜まってしまうような場合に、オーバーフローして上手く流れていくようにして欲しいというものです。

また、雨に流されて法面がどうしても崩れてしまうため、その対策もお願いをされました。

・着工前

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下が完成写真になりますが、様々な工夫をさせて頂きました。

法面勾配も緩くすると共に、防草シートを法面に貼ることで法面が雨で崩されないように保護をしています。

また、排水勾配をつけるために高低差が大きくなるため、納まりを良くするために階段を新設しています。

・完成

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また、犬走りコンクリートも古くなって壊れてきているので、それも新しくして欲しいというご要望です。

・着工前

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写真のように、階段部まで犬走りを伸ばしています。

スロープのように右側には斜路も残していて、法面すりつけ部は同じく防草シートで保護をしています。

・完成

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反対側の着工前写真になります。

犬走りコンクリートの勾配が悪く、工事前は雨水が建物側に集まってしまっていました。

・着工前

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排水勾配をつけているので、建物側に水が流れていく心配も無くなりました。

このように犬走りのコンクリートも綺麗に仕上がっていますし、砕石敷均しについても、粒度調整砕石の25mmという良い路盤材料を使用して丁寧に施工をさせて頂きました。

・完成

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簡単に施工状況の写真を載せさせて頂きます。

弊社の小さいバックホウも入れて作業を行いました。作業効率を考えて、可能な限り機械で仕事を進めていきます。

・施工状況

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階段工は現場打コンクリートで製作したのですが、弊社の若手社員が頑張って型枠を組んでくれました。

階段は難しいと言われているのですが、今までの様々な経験が本当に活きていますね。

・施工状況

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弊社をご信頼頂き、このように同じお客様から様々な工事をお願いされることは、私達にとって本当に大きな財産です。

今回のご縁にも、心より感謝申し上げます。

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本年度も、皆様のお陰様で数多くの仕事をさせて頂いております。

これからどんどん厳しい冬の季節になっていくため、今ご相談を頂いている工事は、雪が降る前までの施工が既に難しくなっておりました。

そうした状況もあって、更には良い仕事をするためにも、暖かくなった春に工事をさせて頂くようにとお願いをしております。

緊急対応や公共工事、更には除雪業務などは冬でも行っていきますが、地域の皆様からのお仕事は、雪が降る前までの完成を目指し、今も日曜日休日だけで頑張っております。

 

早く工事をご希望されているお客様には、本当に申し訳なく心苦しく想っておりますが、どうかご理解の程を宜しくお願い致します。

2016年10月10日 (月)

岩泉純木家具復興へ③

続いて、2棟目からの木材搬出を紹介させて頂きます。

・2棟目の状況

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コンクリートの床面にもかなりなのひび割れが発生していて、1棟目よりも更に厳しい状態になっています。

 

施工方針として、まずは落ちかかっている側の基礎を少しでも安定させるようにします。

下からサポートで基礎部分を支えてはいますが、肝心なコンクリート土間は部分的に落ちてしまっていますし、落ちかかっている範囲も含めれば半分近い状況です。

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また、基礎全体にワイヤーを回して一体化することで、安定している側で少しでも崩落側の建物を支えるような工夫しています。

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更に、重機が下に降りられるように斜路も作りました。

河川管理者の岩手県に許可を得たのですが、敷地内であれば問題が無いということでこうした作業を進めることも出来ました。

倉庫があのような状態になっていることからしても、かなりな範囲で護岸や盛土が流出していることが分かります。

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重機を下に降ろしたことで、下での作業が可能になります。

少しでも安全にということで、重機で基礎を支える工夫も行いました。

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こうした補助はしながらも、作業方針としては「建物に衝撃を与えないように、人力で木材を搬出する」ことが基本となります。

1棟目と同じように、崩落側で安全に作業できる範囲の木材を順に取り出していきました。

木材がかなりの重量なので、安定して取り出せるように滑車を現地に設置して、横に引っ張り出す工夫をしています。

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狭い建物内でも作業をし易いようにということで、古いスケートボードを加工して、大工さんが台車を作成してくれました。

携わった社員の皆さんそれぞれに、どうすれば安全に効率よく作業が出来るのか、しっかりと考えてくれています。

ただ朝スケートボードで会社に登場した時には、皆からは

「犬にも吠えられて、朝から一体何やってんの(笑)」 

って感じだったのですが、とても役立つ工夫を考えてくれていました。

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こうして建物内からの木材搬出は、かなり手間取りながらも無事に進んでいきました。

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建物の解体も、側面の壁撤去などは人力で進めていきます。

木材はまだ中に残っているので、もし可能であれば少しでも板を無傷で取り出したいという想いがありました。

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10月4日の作業3日目には、相当数の木材を無事に取り出すことが出来ました。

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可能な範囲の木材を取り出し、後は安全に解体作業を進めるために、建物は下に一度落とさせて頂きました。

あのような状況で作業スペースが殆ど無いために、やむを得ない処置になります。

 

落としてしまえば安全なので、後はクレーン仕様のバックホウとユニックとで協力をして、分別・収集を行いながら手際よく下から廃材を上げていきます。

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この時点で当初予定の3日目の作業になっていて、解体した建物を片付け終えるためにはもう半日は必要でした。

工藤専務さんは、「忙しいところ、ここまでしてくれて本当にありがとうございます。後はこちらでなんとかします。」とおっしゃって頂きました。

ただ私達にしても、このまま中途半端に仕事を終える気持ちにはどうしてもなれません。

 

部長とも相談をしたのですが、

「専務さんは、私達が忙しいだろうかと気を遣って、後はこちられでと話をしてくれています。ただ、それはいつになるか分かりません。後一日作業をして、区切りが良いところまで仕事を終えて引き上げたい」

この仕事に携わった皆が同じ想いでした。

 

工藤専務さんも、私達の申し出を本当に喜んでくれていました。

「この廃材が流されいって、下流側で二次災害につながったら申し訳ない」と、実際は心配をされていたそうです。

 

そして、いよいよ4日目の最終日の作業になりました。

廃材をまとめながら、片付けを進めていきます。

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お陰様で作業も順調に進み、廃材の片付けも無事に修了しました。

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廃材を運搬処理するには更に時間が掛かるために、分別をして敷地内に仮置きをしています。

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「後は私達で大丈夫です。1棟目は全ての木材を搬出し、2棟目からも多くの木材を救い出してくれました。下に落ちた木材も、建物の中だったので殆ど無傷でした。こんなに危険な作業を、無地事でやって頂きました。忙しいところ、本当にありがとうございました。」

と、心からの感謝の言葉を頂くことが出来ました。

 

同級生からの1通のメッセージで始まりましたが、こうやって岩泉純木家具さんのお役に立つことが出来て本当に良かったです。

このような難しい作業を安全にやり遂げることが出来て、私達にしても誇れる仕事をすることができました。

お客様からも、心からの感謝の言葉を幾度となく頂戴し、携わった社員全員にとって大きなやり甲斐にもつながったと想います。

建設業に従事している私達だからこそと、特にも若い社員の皆には、今回の仕事を自負して欲しいものです

  

岩泉純木家具様の復興が進み、笑顔で仕事を再開できる日を私達も心待ちにしております。

そして、多くの皆様のお陰様とご縁に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

◎無事に4日間の工事は終了し、工藤専務さんがブログで弊社の活動を紹介してくれています。

素晴らしい家具を作っている、岩泉純木家具さんのホームページもご覧下さい。

会社理念にも、感動を覚えました。

岩泉純木家具 復興情報ブログ:http://www.junbokukagu.co.jp/category/blog

岩泉純木家具ホームページ:http://www.junbokukagu.co.jp/

2016年10月 8日 (土)

岩泉純木家具復興へ②

引き続き、1棟目からの木材搬出作業を紹介させて頂きます。

 

私が最初に現場確認をした情報に加えて、工務部長と熟練のオペレーターが実際に現場を確認しながら、作業の方向性を考えてくれました。

「今の不安定な状況が増す前に、少しでも早く作業を開始するべき。」

29日(木)に現場を確認し、機械手配や資材準備で1日を使って、10月1日(土)から作業を開始することを決定しました。

 

とにかく想定される資材(単管や支保工,ワイヤー関係)を事前に準備し、バックホウと解体用のハサミは花巻のリース業者から9月30日に運搬をして頂きました。

弊社でいつも使っているリース業者さんにも協力を頂いて、近くの久慈や盛岡には在庫が無かったものの、急遽で用意可能だった花巻から重機を運搬することができました。

  

 「中の木材がかなり大きく、人手が多くあった方が良い」という部長の判断を受けて、7名の社員で班編制をすることにしました。

部長やオペレーターに加えて、若手の多技能工や解体を想定しての大工さんなどでメンバーを編成しました。

 

最初に建物の安全を少しでも確保するために、基礎下に支保工を設置しました。

「リスクを減らす処置をしながら、基本は衝撃を与えずに材料搬出や解体を進めていく」

そうした基本方針の下で、中から木材を引っ張りだすための方策として、小屋の脇に単管でヤードも構築しました。これで、材料を傷つけずに横側に引っ張り出すことができます。

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一見すると不安定に見えるハウスですが、床はコンクリート土間になっていて、半分強の範囲が地山に乗っていて、部分的には安定していることが分かっています。

更に陸地側の材料が重しとして建物の安定に寄与していると判断をして、川側の木材から慎重に取り出していきました。

「川側の材料を残して陸側の材料を取っていくと、川側の方が重くなってバランスが崩れ、重みで川側に建物が転びやすくなってしまう」 そうした判断に基づいています。

 

次に、少しでも安全に材料を取り出すために、小屋の壁や柱を取り外しました。

大工さんを中心としながらですが、普段から解体工事もやっている経験が活きています。

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開口部が出来てしまうと、より安全に作業が出来るようになりました。

純木家具さんのフォークリフトにも活躍して頂きました。

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人手やフォークリフトを使って、丁寧に取り出していきます。

建物自体は軽く風も無い状態だったので、手前側の柱も無くして、長物を外に引き出せるように工夫しています。建物は、両側の柱で持っています。

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写真ではその大きさが伝わり辛いかもしれませんが、樹齢250年くらいで、今では手に入らないような木材だと教えて頂きました。

本当に貴重な材料が保管されていたんですね。

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10月1日(土)の1日目に、プレハブ内部の木材は全て無傷で搬出することができました。

1棟目では、中に残っていた全ての木材を無事に救い出すことが出来たので、お客様には心からの感謝を頂くことができました。

 

引き続き3日(月)の作業2日目に、建物本体や基礎を取り壊していました。

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ここまでくると機械作業なので安全です。

建物の土間は最後まで下に落ちることが無く安定していたので、常に安全に作業を進めることが出来ました。

1棟目は、ヤードも広く作業しやすかったこともあって、基礎も含めて安全に撤去することが出来ています。

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岩泉町役場に勤めている同級生に許可を取ってもらって、指定の場所に災害がれきとして運搬することも出来ました。

「さすが同級生!」 迅速な対応をしてもらって、本当に助かりました。

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こうした作業の時に、常に岩泉純木家具の工藤専務さんが立ち会ってくれていました。

お陰様でいろいろな相談もし易かったですし、作業する人たちのことを心から心配して見守って頂きました。

本当にありがとうございます!

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この3日(月)からは、1棟目の解体と並行して、より危険性が高い2棟目からの材料搬出が始まりました。

また、次回に続いていきます。

 

◎無事に4日間の工事は終了し、工藤専務さんがブログで弊社の活動を紹介してくれています。

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2016年10月 6日 (木)

岩泉純木家具復興へ①

それは、1つのメッセージから始まりました。

 

台風10号被害を心配して、岩泉町役場に勤めている大学同期に連絡をとっていたのですが、それから約3週間後の9月21日にメッセージと4枚の写真が送られてきました。

「力を貸してほしい。詳細は電話で伝えたいので都合の良い時間を教えて欲しい」

その時の写真が、この4枚です。

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正直、写真に衝撃を受けながらも私の方から同級生の今村君に電話をしました。

 

その時の電話を要約すると、

「地元で岩泉純木家具という、もの凄く俺がお世話になってきた会社がある。

工場も倉庫も被災をしてしまって、大変な状況にある。

お父さんの想いが詰まった材料を保管してある倉庫が2棟流されてしまって、職人さん等で手分けをして回収もした。

送った写真のような状況でまだ材料が残されている倉庫があるが、この中の材料を取り出すことが、なんとか出来ないだろうか。

ただ、危険な状況なので無理なときは無理で構わない。

社長は忙しいだろうから、会社の誰かでも良いからとにかく一度見に来てくれないか」

こうした内容でした。

 

写真で大変な状況は類推することが出来ても、詳細には現場を見ないと分かりません。

同級生とも久しぶりに会えるし岩泉の被災状況も気になっていたので、まずは自分の目で見てみようと24日(土)に現場に行くことにしました。

  

花巻の石鳥谷から岩泉の二升石ですと、2時間ちょっとの道程になります。

途中までは何ら普段と変わらない風景だったのですが、早坂高原にある長いトンネルを抜けると景色が一変しました。

岩泉町の地形も影響しているのですが、小本川や沢などが溢れ、護岸や道路が削られ、沢からは土砂や木材が押し流されて来ており、建物が崩れ橋ごと流されている惨状も目にしました。

仮設で通れるように道路の応急復旧もされておりましたが、被災した皆さんの事や地元建設業者さんのご苦労を考え、胸が締め付けられるような想いで現場に向かいました。

 

現場に到着し、今村君と純木家具の工藤専務さんと一緒に状況を確認させて頂きました。

大変な状況にも関わらず、笑顔で私を迎えてくれました。

「忙しいなか、遠くから来てくれて本当にありがとう」

 

実際に見たプレハブは、写真で見るよりも大きく感じ、川までは10m近い高低差があります。

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また、床が一部抜けってしまっている倉庫は、道路が近く前後の作業スペースも広くはありませんでした。

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専務さんとの会話で、こうしたやり取りがありました。

「今ではもう手に入らないような、目の細かい一枚物の材料が入っている。

父親が集めて今まで大切に保存してきたものだから、今回の災害でガッカリしてしまっている父の為にも、出来ることであればその材料を取り出したい。

このような危険な状況なので、自分達にはできない。 ただ決して無理にとは言いませんし、もし安全に作業をする方法があるのであれば、なんとかお願いをしたい。」

 

短期的な仕事であれば、岩泉の皆さんの力になれるかもしれない。 という想いが元々あったので、なんとか力になりたいという気持ちが強かったです。

ただ、安全に作業をすることが前提条件になってきます。

 

そこで確認をしたのは、

・建物に可能な安全対策をとって、必要に応じて建物を壊して材料を取り出すこと

・床が抜けている箇所もあるので、取り出せない木材や、作業の過程で下に落ちてしまう木材も、更にはキズをつけてしまう場合もあり得ること

・道路からの重機作業が出来ないので、床が抜けている建物からは一部しか材料を救出できないであろうこと

・作業スペースの関係で一部瓦礫を処分する必要性が生じるかもしれないが、岩泉町役場さんのご協力を得られるのかということ

 

出来る範囲のことを想定しながらリスクを考えて相談したのですが、

「1枚でも2枚でも木材を取り出すことができれば、それで十分です。建物は、どうしてもらっても構いません。」

また、岩泉町役場に勤めている同級生のお陰様で、様々なサポートも快諾してくれました。

 

私の方からは、

・来週早々に社内会議を行い、作業の方向性を再検討すること。 

・弊社の工務部長と信頼できるオペレーターに、現場を確認してもらい、その上で最終的な判断をすることを確約して、現地確認を終えました。

 

同級生に、被災した純木家具さんの工場や、野球場も案内してもらいました。

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様々な被災状況を目の当たりにして、どうしたらこの工事を安全に進めることができるか。

「とにかく力になりたい」 そうした想いを強くして、岩泉を後にしました。

 

翌週、弊社の工事担当者に現地を確認してもらった上で、早期に工事着手をすることを決定しました。

時間が経つにつれて、状況が悪くなることがあっても、良くなることは無いとの判断で、弊社で対応できる可能な限りの最短日程<10月1日(土)の工事開始>を組むことにしました。

それから。

同級生からのご縁だということと、お会いした専務さんの人柄にも、頑張ろうと決心した理由があります。

本当に大変な状況なのに、専務さんは笑顔で私を迎えてくれて、とにかく前向きに頑張ろうとしている姿勢にも心を惹かれました。

工事の最初から最後まで、確かに中の材料も大切ですが、それ以上に私達の安全を常に心配して、気を配って頂いた専務さんです。優しさの中に芯の強さを持っている印象でした。

もちろん、同級生も地域のために頑張っています。

と、長くなってしまったので、次に続きます。

 

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2016年10月 3日 (月)

いわて国体 テニス競技スタッフとして

花巻市テニス協会役員や大学からテニスを続けてきた関係もあって、今回のいわて国体ではテニス競技大会のスタッフとして活動をしてきました。

仕事の関係もあって、土曜日の前日準備と、日曜日の2日間になります。

  

テニス競技は盛岡市太田テニスコート(青年男子・女子)と安比高原テニスクラブ(少年男子・女子)で、2日(日)~5日(水)の4日間開催をされています。

私は安比高原テニスクラブで、少年男女競技の記録・報道部門の役員でした。

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この国体のために、担当の行政機関やテニス協会の皆さんが大変な労力を費やして準備を進めてきています。

会場内には、スタッフや選手のための施設に加えて、お持てなしスペースなども設けられていました。

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当日もテニス競技会の競技役員・競技補助員だけで100名以上が安比会場にいたと思います。

運営や審判などの競技役員に加えて、高校生のテニス部関係者が競技補助員としてボールパーソンをしてくれていました。

写真は朝の練習風景です。

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空いた時間で試合を観戦することも出来ましたが、県の代表として全ての選手が気持ちを全面に出して戦っていました。

特にも岩手県代表の試合では、すごい大声援の中での熱戦でした。

やはり地元開催の国体は、特別な試合です。

 

あまりお役に立ってはいませんが、スタッフジャンバーや競技役員の記念品も頂きました。

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47年に一度の国体に少しでも携わることが出来て、とても良い記念になりました。

今日は生憎の雨模様ですが、無事に大会が終了することを願っています!

2016年9月22日 (木)

建設業ふれあい事業

昨日、笹間第二小学校で建設業のふれあい事業が開催されました。

全校生徒22名を対象に行ったのですが、保護者の皆さんも見学に来て良い雰囲気でのふれあい事業になりました。

笑い声が溢れるくらいに子供達も楽しんでくれて、少人数の学校だからこそ、とても充実したふれあい事業になったと感じています。

 

まず、ふれあい事業に先立って、道路に出ている桜の木の剪定や、グランドの低い箇所への砂入れなど、小学校への貢献活動も実施させて頂きました。

 

・地域貢献(剪定)

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約1時間の貢献活動を終えて、いよいよふれあい事業のスタートです。

4つの縦割り班に分かれて、体験してもらいました。

 

・バックホウ(操作体験)

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・コンバインドローラー(操作体験)

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・ホイルローダー(操作体験)

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・高所作業車(試乗&紙飛行機)

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今回初の試みとして、願いを込めた紙飛行機を高所作業車の上から飛ばしました。

上手く飛んだ紙飛行機も、上手く飛ばない紙飛行機もありましたが、こうしたことも楽しい経験ですね。

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また、もう一つのはじめての試みとして、4tダンプと子供達との綱引きも行いました。

最後のメインイベントとして、子供達何人で引っ張ることが出来るかの体験です。

 

今回の方法としては、

1)1年生から6年生まで、順に並んでもらう

2)何人の子供達で引っ張れるかを予想してもらう

3)1年生の子供から順番に引っ張って、1名で駄目なら2名に、2名で駄目なら3名にと、下級生から順番に人数を増やしていく

結果的には20人目で引っ張ることができました。

 

最後の閉会式では、児童代表の女の子からお礼の言葉があったのですが、

その結びの部分で「将来は建設業で働きたいと思います」と、

リップサービスにしても、私達建設業青年部の皆が心から嬉しくなるような言葉も頂くことができました。

 

全体の記念撮影では、先生やPTAの方々も含めて10名以上のカメラマンがいて、こんなに盛り上がった記念撮影は今までありませんでした。

 

子供達の印象としても、話を聴く時にはしっかりと話している人に顔を向けて、様々な挨拶や返事も元気一杯で、とても好感が持てました。

秋晴れにも恵まれて、記憶に残る本当に素晴らしい建設業ふれあい事業になりました。

2016年9月17日 (土)

防草シートの施工

様々なご縁のお陰様で、弊社として始めての防草シートの施工をさせて頂きました。

法面の勾配がきつく、草刈り等の維持管理が年々大変になってくる中で、こうした防草処理を実施することになったものです。

 

様々なメーカーや仕様があるのですが、耐用年数が10年~15年と明記があり、貫通抵抗力も高く、更にはお隣の紫波町に材料のストックセンターもあるということで、「ザバーン防草シート 350G」を使用しました。

 

・着工前

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・完成

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・着工前

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・完成

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作業手順として、最初に草刈りをしてから法面整形を行います。

・草刈り

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法面整形を行うことで、根も取り除けるのは取り除くようにすると共に、シートの接地面を平らに仕上げることができます。

・法面整形

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続いて、ガードレール支柱部分の防草処理を行いました。

シートを細長く切って支柱の周囲に巻いて、専用のテープで留めています。更に、支柱部分をくり貫いてシートも設置しています。

・支柱部分処理

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支柱処理の後に、2mもののシートを縦方向に布設していきました。

通常箇所はU型の鉄筋(200mm)と楕円形のワッシャーでシートを抑えていきますが、端部のシートを重ねている最上部については、太い鉄筋タイプでしっかりと固定するようにしています。

・使用部材

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アンカーピンは、急傾斜地仕様の500mm間隔で施工させて頂きました。

・防草シート施工状況 

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シートの重ねシロは100mmで、重なる部分には専用のボンドを使用しました。

ガードレールの支柱付近を処理したシートにもボンドを付けて接着するようにしています。

・接着状況

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水路との取り合いについても、ボンド接着に加えて、専用のテープで抑えるようにしています。シートに降った雨水は、そのまま水路に流れていくようにしています。

 

・護岸端部処理(ボンド接着)

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・護岸端部処理(専用テープ接着)

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地域の皆さんで施工をしている箇所もあったので、施工方法や現在の状況を検証しながら、基本的な施工方法に加えて、自分たちなりにも工夫をしながら作業を進めました。

法面整形から始まって、上下の端部処理や各接合部処理(ガードレールやシート重ね部)、更にはピンの打設間隔などが施工のポイントとなっています。

 

検査も無事に終わり、仕上がりも綺麗で、流石プロの仕事と感謝をして頂き本当に良かったです。

お世話になった皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

2016年9月13日 (火)

石鳥谷まつり

今年も9月8日~10日までの3日間、石鳥谷祭が開催されました。

出張に行っていた関係でお通りとかは見られませんでしたが、夜に見た山車も、いつもながらの美しさです。

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最終日の夜、全ての役目を終えて陣地に戻ってきた山車です。

まだまだ立派ですが、これでお役後免になるのは何かもったいないですね。

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長男が小太鼓を叩く姿を見ることも出来ましたし、無理をして旭川出張から戻ってきた甲斐がありました。

こうしたお祭りも終えながら、ますます秋が深まっていくのですね。