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2016年10月 8日 (土)

岩泉純木家具復興へ②

引き続き、1棟目からの木材搬出作業を紹介させて頂きます。

 

私が最初に現場確認をした情報に加えて、工務部長と熟練のオペレーターが実際に現場を確認しながら、作業の方向性を考えてくれました。

「今の不安定な状況が増す前に、少しでも早く作業を開始するべき。」

29日(木)に現場を確認し、機械手配や資材準備で1日を使って、10月1日(土)から作業を開始することを決定しました。

 

とにかく想定される資材(単管や支保工,ワイヤー関係)を事前に準備し、バックホウと解体用のハサミは花巻のリース業者から9月30日に運搬をして頂きました。

弊社でいつも使っているリース業者さんにも協力を頂いて、近くの久慈や盛岡には在庫が無かったものの、急遽で用意可能だった花巻から重機を運搬することができました。

  

 「中の木材がかなり大きく、人手が多くあった方が良い」という部長の判断を受けて、7名の社員で班編制をすることにしました。

部長やオペレーターに加えて、若手の多技能工や解体を想定しての大工さんなどでメンバーを編成しました。

 

最初に建物の安全を少しでも確保するために、基礎下に支保工を設置しました。

「リスクを減らす処置をしながら、基本は衝撃を与えずに材料搬出や解体を進めていく」

そうした基本方針の下で、中から木材を引っ張りだすための方策として、小屋の脇に単管でヤードも構築しました。これで、材料を傷つけずに横側に引っ張り出すことができます。

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一見すると不安定に見えるハウスですが、床はコンクリート土間になっていて、半分強の範囲が地山に乗っていて、部分的には安定していることが分かっています。

更に陸地側の材料が重しとして建物の安定に寄与していると判断をして、川側の木材から慎重に取り出していきました。

「川側の材料を残して陸側の材料を取っていくと、川側の方が重くなってバランスが崩れ、重みで川側に建物が転びやすくなってしまう」 そうした判断に基づいています。

 

次に、少しでも安全に材料を取り出すために、小屋の壁や柱を取り外しました。

大工さんを中心としながらですが、普段から解体工事もやっている経験が活きています。

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開口部が出来てしまうと、より安全に作業が出来るようになりました。

純木家具さんのフォークリフトにも活躍して頂きました。

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人手やフォークリフトを使って、丁寧に取り出していきます。

建物自体は軽く風も無い状態だったので、手前側の柱も無くして、長物を外に引き出せるように工夫しています。建物は、両側の柱で持っています。

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写真ではその大きさが伝わり辛いかもしれませんが、樹齢250年くらいで、今では手に入らないような木材だと教えて頂きました。

本当に貴重な材料が保管されていたんですね。

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10月1日(土)の1日目に、プレハブ内部の木材は全て無傷で搬出することができました。

1棟目では、中に残っていた全ての木材を無事に救い出すことが出来たので、お客様には心からの感謝を頂くことができました。

 

引き続き3日(月)の作業2日目に、建物本体や基礎を取り壊していました。

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ここまでくると機械作業なので安全です。

建物の土間は最後まで下に落ちることが無く安定していたので、常に安全に作業を進めることが出来ました。

1棟目は、ヤードも広く作業しやすかったこともあって、基礎も含めて安全に撤去することが出来ています。

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岩泉町役場に勤めている同級生に許可を取ってもらって、指定の場所に災害がれきとして運搬することも出来ました。

「さすが同級生!」 迅速な対応をしてもらって、本当に助かりました。

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こうした作業の時に、常に岩泉純木家具の工藤専務さんが立ち会ってくれていました。

お陰様でいろいろな相談もし易かったですし、作業する人たちのことを心から心配して見守って頂きました。

本当にありがとうございます!

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この3日(月)からは、1棟目の解体と並行して、より危険性が高い2棟目からの材料搬出が始まりました。

また、次回に続いていきます。

 

◎無事に4日間の工事は終了し、工藤専務さんがブログで弊社の活動を紹介してくれています。

素晴らしい家具を作っている、岩泉純木家具さんのホームページもご覧下さい。

会社理念にも、感動を覚えました。

岩泉純木家具 復興情報ブログ:http://www.junbokukagu.co.jp/category/blog

岩泉純木家具ホームページ:http://www.junbokukagu.co.jp/

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