先日の朝方の降雪を受けて、いよいよ今シーズンの除雪が始まりました。
翌日にかけての天気予報を見ながら、「これは明日除雪になるかもしれない」と思った時は、その判断がつきそうな時に目覚ましを掛けて起きるようにしています。
除雪だけではなく、融雪剤の散布業務を実施している共同企業体の仲間もいるので、いよいよ危ないときには連絡をもらうようにはしているのですが、それは突発的な大雪に対応するためなので、基本的には自分でも起きて判断をしています。
12月12日の朝方に強く降る予報だったので、3時30分に目覚ましをセットしていたのですが、こういう時は緊張しながら眠っているので、自然に目が覚める時が多いです。
12日も、実際にパット目が覚めたのが3時過ぎでした...
いつもとりあえずはどんな状況かなと、夜目が覚める度に、各種天気予報やアメダスデータで雪の降り方や近隣地域の降雪量を確認しながら状況を把握すると共に、これからの雨雲の動きなどをチェックして状況を把握します。
時には、道路のライブカメラも見たりしています。
先日も、これはやばいな。。。 と布団から飛び起きて外を見ると、昨夜までの雪が無い状況から一変して、
「辺り一面の銀世界に変わっていました」
というような綺麗な表現をしている場合ではなく、
既にかなりな積雪があったので、慌てて外に出て確認をすると既に7cmは積もっていました。
今年から山沿いの県道も除雪路線に含まれたので、防寒着を着込んで車を走らせて、実際の降雪状況を確認しに行きました。
現場に着くまでもどんどん雪が降り続いて、4時頃に現場に着いた時には8cmを超え始めていました。
こうした朝方のドカ雪は本当に判断に迷いますし、既に除雪出動が決まっているときの方が、同じ時間に起きたとしても何倍も気持ちが楽です。
自分の判断を思い起こすと、こんな感じです。
まずは、初期除雪として認められている除雪トラックを出動させる手配をして、通常積雪量が多く交通量も多い山沿いの県道に投入しようと考えました。
ただ、気温があまり低くないし、このまま降り続いて本当に10cmを超えるだろうか...
(出動基準が10cmを超えることなので)」
この時間から出動すると、朝の通勤ラッシュまでに除雪を終えることは到底できないし、そうなると渋滞や事故の元にもなってしまう。このままグレーダーも出動させるべきかどうか...
通常は車道除雪を行ってから歩道除雪を行うべきだけど、そんな時間は無いし、子供達の通学を考えると学校付近だけでも歩道除雪を先行させたいし...
など、あれこれと考えれば考えるほど、除雪の出動基準もあるので本当に判断に迷ってしまいます。
今回は除雪を一緒に頑張っているもう1社の仲間にも相談をしながら判断を進めていきました。
結果的には、雪が多い西側の車道除雪と、歩道除雪を全面的に実施するように、除雪担当者に出動してもらいました。
という感じで、除雪シーズンには各会社の担当の人達が、深夜に起きてパトロールをしたり、降雪状況を確認したりしながら除雪の判断をしていますし、多くの皆さんが大変な除雪業務を頑張ってくれています。
今年から路線が増えたことで、弊社もグレーダー除雪を再開しました。
と、時には新しい除雪機械に対応をしていかなければならない場合もあります。
ただ、私にはとても気がかりなことが..
建設業も人手不足や高齢化が大きな問題となっていて、今の除雪体制を維持していくことすら、本当に厳しい状況になっている会社が多いと思っています。
建設業に従事する若い人達がどんどん減ってきている中で高齢化は進み、特にも過酷な除雪業務を支えてくれている人達は、確実に少なくなっているように感じています。
「本当は交代で休ませたいけど、きつく難しいこの除雪機械のオペレーターに替えの人間はいないし... 昼間休んでも良いから、申し訳ないけどなんとか今日も頑張ってくれ。」
除雪業務を行っている会社の理由は様々だと思いますが、私個人としては地域の皆さんにお世話になっている建設業だからこそ、除雪業務という本当に厳しい努めを果たし、冬場の交通確保に建設業が貢献しなければならないという使命感からになります。
従って、弊社の入社条件は、除雪も共に頑張ってくれることになっています(苦笑)
こうした地域を守っている建設業の役割や心意気を、もっと皆さんに知ってもらう必要があると思っています。
昼間は建設業の仕事を頑張りながら、時には休日や深夜を問わず、更には吹雪のような厳しい環境下でも除雪業務も頑張ってくれている人達がたくさんいます。
除雪業務に社員を出動させた時には、
「今日もこんな時間からの除雪業務に出動してくれて本当にありがとう。吹雪で視界が悪い中の除雪業務だけど、どうか事故やケガもなく作業を終えて、みんな無事に戻ってきて欲しい」
私もそんな祈るような気持ちになっています。
日々除雪業務を頑張っている皆さんに対して、少しでも暖かい気持ちで応援して頂ければ本当に嬉しいです。