道路改良工事の現場から
先日、道路改良工事の竣工検査を無事に終えました。
今回の工事は、国道456号線の歩道が未設置の区間に歩道を施設するための道路拡幅工事で、主たる工事は地山掘削とアンカー付き擁壁の設置でした。
着工前はこうした道路でした。
この左側の既設擁壁を壊して、更には地山を掘削して拡幅をし、新しい擁壁で地山を抑える工事になります。
そして完成した道路状況ですが、広いところで5m近く拡幅になっています。
少し高い場所から今回の工事範囲を見てみると、擁壁で地山を抑えて道路が全体的に拡幅されたことが分かります
今回の工事でのポイントは、片側交互通行のような道路規制が極力発生しないように、敷き鉄板による工法を提案したことでした。
当初設計である片側交互通行と、敷き鉄板による両工法を比較し、更には概算の工事費を求めて提案をさせて頂きました。
こうした提案をした理由は、現場が坂道のカーブになっていて、しかも走行車のスピードが速く、交通量も多い道路だったからです。
この場所で工事をすることを考えたときに、交通規制による交通事故発生等のリスクを重視して、より安全な施工方法を提案させて頂きました。
本現場は道路拡幅工事であったので、地山を掘削してスペースを確保し、鉄板を布設することで重機やダンプ等の車両を全て拡幅工事範囲に入れることが出来ます。
更には既存擁壁の下部を残すことで、掘削時の土砂や石などが道路に転がっていくこと防いだり、雨が降った時に濁水が道路に出るのを防ぐことにもつながりました。
敷き鉄板を布設することで、車の出入り時のみ交通規制を実施すれば、後は規制範囲内で安全に作業を進めることが出来ます。
既存ブロックの撤去も、既存交通に影響を与えることなく安全に実施することができました。
また今回は法勾配が3分ときついこともあって、アンカー付き擁壁が採用されています。
こうした専用の吊り具を利用して設置していくのですが、こうした大きさのブロックを540個も重ねることで、本現場が出来上がっています。
今回の工事は全て自社施工で造り上げましたが、経験あるベテランの社員と若い社員とが協力をして、本当に良く頑張ってくれました。
そして、監督員さんや関係者皆様のご理解とご協力の下で、無事に早期完成で工事を終えることもできました。
会社を代表して心からの感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。
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