災害復旧の現場から
昨年夏の豪雨災害の復旧工事はまだ継続しており、それだけでも被害の大きさを物語っています。
今日は最近工事をした、法面災害復旧の現場を紹介させて頂きます。
小川の崩れた法面を復旧していく工事なのですが、法高は低いものの勾配が急で、且つ畦畔が後ろにすぐあるために勾配を緩く納めることも出来ず、やむを得ず防腐処理した板柵で法面を抑えることにしました。
着工前の写真の通り、川の流れもまっすぐではありません。
そして更に大変な事に、一部区間の地山は軟岩といって少し柔らかめの岩盤になっていましたが、今回は工事費を抑えるためにもなんとか板柵で施工をしたいと考えました。
そこで要となる松杭を施工するために、工事方法の工夫をしてみました。
まずは、写真のようにブレーカーで軟岩に穴を開けます。
そして次にガードレールの支柱を加工して先端を鋭くした道具を使って、穴の大きさを更に調整します。
これも12cmの松杭直径に対して、ガードレールの支柱が丁度良い大きさなので出来るやり方です。
こうして法線も見ながら松杭を建て込んでいき、後は板柵を施工して土羽を仕上げて完成となります。
法面保護として、わら芝(自然還元タイプ)も施工しました。
天気にも恵まれて、こうして無事に工事を終えることが出来て良かったです。
コメント