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2008年7月30日 (水)

錯覚せずに

私達は、自分達の今の暮らしがこれからもずっと続くと錯覚してはいないでしょうか。

先日、機会を得て政治家の話しを聞いたのですが、私達の今の暮らしは、私達の先人達の頑張りによって創られたものです。

戦後の焼け野原から、日本人が持つ特有の勤勉さで、世界でも有数の経済大国になりました。

しかし、昨今の資源高騰や、少子高齢化が急速に進んでいく中で、私達の経済は、絶対に縮小方向に向かっていくはずです。

そして、日本人特有の世界に誇れる道徳心や精神性も、戦後の物質的な豊かさを求める風潮の中で、徐々に失われてきているようにも思います。

そうなった時、今と同じ負担だけで、今までの社会保障システムと同じような恩恵を受けることはもはやできません。

更に言えば、今まで相互扶助的に機能していた地域コミュニティーも、薄れていく方向にあります。

そのような状況を考えたとき、今までと同じ国からの社会保障を受けるためには、どうしても一人一人の、少なくても働いている20代~60代までの負担は確実に増えていくはずです。

その場合、一番苦しい生活を強いられるのは、収入も上がらず、負担ばかりが増え、何より子育てにお金が掛かる世代ではないでしょうか。

後期高齢者保険制度の話題が出たとき、何か遠い先の話のようにしか聞いていなかった自分がなんだか恥ずかしくなりました。

これからの社会保障のあり方について、その負担方式も含めてもっと自分自身の問題として考える必要があるということです。

様々な政治課題について、その本質をきちんと見極めるためにも、もっと私達は関心を持たねばなりません。

そして、問題意識を持つ中で、きちんと考え選択していかねばなりません。

誰かに委ねる前に、きちんと自分自身で考え判断する大切さ。

そうは言っても、多分キッカケが必要なのでしょうね。転ばぬ先の杖と言いますが、未来を見据えた行動が今求められているのだと想います。

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