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2009年12月

2009年12月31日 (木)

年の瀬に想うこと

私達建設業の年度は、4月から3月までなのですが、暦の上では今日で2009年も終わりになります。

最近は、年越しの元旦から除雪があったり、様々な行事があってゆっくりとお正月を過ごすことが無いために、あまり年越しやお正月という感覚が薄くなってきてしまいました。

あまり荒れた正月に成らないで欲しいなと想いながら、外降る雪を見ています。

私達の建設業界は、この風雪厳しい天気のように2010年以降も厳しい状態が続きそうです。

厳しい冬に堪え忍ぶ精神的な強さが東北人の特色とも言われますが、それも全てはやがて来る春の訪れを知っているからこそ耐えられるのです。

厳しい冬を乗り越えて訪れる春は、より感慨深いものがあります。

いつ訪れるか分からない春を待つのは辛すぎるので、せめて少しは春の訪れを感じさせるような明るい兆しがあれば、だいぶ救われるのでしょうね。

2009年12月30日 (水)

優良工事表彰(その他の工夫)

優良工事表彰を受けた工事のその他の工夫です。

1.施工について(専門的表記ですみません)

ブロック積工は、河川環境に配慮し「植生タイプ」の設計(通常1:0.5勾配で施工)でしたが、既設護岸との関係で1:0.5~0.6~1.5と捻りながら施工しなくてはいけませんでした。

通常のブロック先行の施工方法を採用できず、また工期的にも大幅に要する恐れがあったため、施工方法や工程短縮のために以下の工夫を行いました。

(1)従来の積みブロックであれば比較的容易なことも、「植生タイプ」はブロック一個が大きいことや、1:0.5より緩やかになるほど後ろに滑ろうとするため、その対策として1:0.6~1.5の変化箇所は、設計外の均しコンを裏込砕石との境に先行施工することでブロックの施工性と設計勾配を確保し、更に1:0.5~0.6に使用したブロックの4分の1サイズのものを使用することで、初期のイメージ通りの勾配変化護岸を施工すると共に、工期の短縮を図ることが出来ました。

(2)天端法線は基礎工法線を重視すれば、勾配の変化により波打つことから、仕上がり法線がきれいに見えるように法線決定にあたりブロックの積上げに配慮をしながら、適宜丁張りを確認し修正するような施工管理を行いました。

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この捨てコン打設は、品質の面でも積みブロックの安定性をより高めてくれます。

2.安全対策

安全対策としては、

(1)バックホウのバックモニター:狭い範囲での作業で、死角を減らすことにつながります。

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(2)法面や既設ブロックの保護

災害復旧現場という特性もあり、安全配慮には特にも気を配りました。

ちなみに、既設ブロックは安全のためにワイヤーで引っ張っています。

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3.その他の工夫

植生ブロックのポット内の洗掘を防止するために、下に岩ズリを入れて上に覆土を入れるようにしています。これにより、大水発生時のポット内土の浸食防止になり、安定した植生が図れるようになります。

また、仮設道路側の法尻が弱い箇所があったので、ちょっとした法止め用の土留めをして崩れにくくしています。

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このような、工夫をしながら工事を進めました。

2009年12月28日 (月)

優良工事表彰(地域への配慮)

本工事で実施した、地域への配慮を紹介させて頂きます。

1.地域へのご挨拶

周辺に民家が少ないということもあり、半径500m以内程度の民家の方々にご挨拶にお伺い致しました。

工事の内容を記した文章を作成し、後は弊社のタオルを持参しての挨拶です。

工事前と工事完成後の2回に分けて挨拶を行っていますが、粗品でもなんでも良いので、ちょっとした気遣いがあると、業者への印象が大きく変わってきます。

その他の、今回の現場の工夫として、地域の情報紙に工事の情報を載せて頂きました。

これは地区の皆様に配布されるので、より広範囲な方々に、どの業者がどこでどんな工事をしているのか、周知する事ができした。

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2.地域貢献

(1)タイヤ清掃は前回の環境配慮にも載せましたが、他には道路の清掃活動を定期的に実施させて頂きました。

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(2)橋脚に流木が絡まっていたので、工事に先立って自社で撤去を行っています。

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(3)河川の親水性や維持管理を考慮し、作業道路として利用した一部を河床への斜路として残すことで、無駄な経費をかけずに有効活用できるような工夫を行いました。

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(4)工事範囲外ではあったのですが、対岸も大水の浸食を受けていたので、重機作業のついでに、親水性を高めるために整地を行っています。

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きれいな川なので、整備も含めて、こうした親水性を高めるような活動をさせて頂きました。

工事を進めるためには、地域の皆さんのご理解やご協力が不可欠です。

そのためにも、私達は工事を通して多かれ少なかれ地域の皆様にご不便やご迷惑を掛けているという意識をしっかりと持ち、地域の皆さんの目線で物事を捉えなくてはなりません。

地域の皆さんから感謝されるような、そんな工事を目指したいものですshine

2009年12月25日 (金)

社員の小部屋

会社の女性従業員が始めたブログです。

良かったら、お立ち寄り下さい。

社員の小部屋:リンク先

http://takata2.blog110.fc2.com/

優良工事表彰(周辺環境への配慮)

本工事で周辺環境整備として行ったことは、何も特別なことではなくて、現地のものを利用したり、周辺への影響を低減しつつ作業の効率を上げたり、ちょっとした配慮や意識の徹底を図るようなことでした。

1.下の写真の沈砂池は、作業掘削時の水替えの濁水を少しでもキレイにして下流に放流するための工夫です。

床堀水替え時の11月末というのは、丁度鮭の遡上時期に重なっていて、特にも夕方から夜に掛けて下流に濁水を流すことはできませんでした。

従って、下流への影響を考慮した掘削の施工時間調整や、こうした沈殿池を現場の石等を使って構築して、漁業組合の方々へ配慮を行いながら仕事を進めました。

あと少し分かりづらいのですが、施工箇所の対岸には石を簡単に並べて、小魚などの生き物の住み家になればというような、工夫もしています。

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2.仮設道路の計画変更

当初の設計は、減反している農地の上に盛土をして仮設道路を構築するというものでしたが、養生マットを下に敷いて盛土を行ったとしても、施工時点での現況地盤に対する影響や、後日の石拾いのような手間が発生してしまいます。

また施工時間や、多少の敷砂利程度で大型車が走った場合の周辺道路に対する影響等を総合的に判断して、監督職員の方との協議を行って、敷鉄板に変更をして頂きました。

この結果、作業車両のタイヤへの泥の付着も少なく、タイヤを洗って作業場を後にすることで、殆ど道路を汚す事もありませんでした。

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3.排ガス対策やゴミの分別

当然ながら、使用機械は排ガス対策の機械を使用していますが、これは使用機械の選定時点での対応で済みます。

後は、5種類のゴミの分別を徹底して、リサイクル出来る空き缶やペットボトル、その他の燃えるゴミ,燃えないゴミ,空きビンに分けてゴミを集めるようにしています。

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このようにちょっと出来ることを工夫して、周辺環境に配慮した施工を行いましたhappy01

2009年12月23日 (水)

平成21年度 岩手県優良工事表彰の受賞

22日に、岩手県庁の12階講堂で行われた「平成21年度 優良県営建設工事表彰式」に会社を代表して参加してきました。

この優良県営建設工事表彰は、平成20年度に完成した岩手県発注工事の中において、他の模範となる優れた工事だと評価されたものが受賞対象になります。

受賞数(23件)のうち、土木(13件),舗装(2件),法面(1件),建築(2件),電気設備(2件),管設備(1件)となっており、弊社は土木部門での受賞になります。

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弊社が受賞した、「一級河川葛丸川筋葛丸川橋下地区河川災害復旧(19災290号)工事」は、大雨によって破損した葛丸川の堤防を修繕する工事です。

災害復旧現場でしたから、工事着手前の状況も危険な状態であり、最初に現場を見たときには完成形をイメージをするのも難しい現場でした。

      着工前               完 成

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着工前の状況から、完成に至るまで、様々な苦労や工夫もありました。

現場条件も、災害復旧という現場の危険性、冬場工事や高速道路下という厳しいものでした。クレーン作業を除いて、それ以外は全て自社で施工をやり遂げこうして表彰を受けたということは、弊社にとっても大きな自信と誇りとなるものです。

今回の受賞を契機として、更に技術の向上を目指していきます。

発注者の花巻総合支局土木部の佐々木さんを始めとする関係者の皆さんや、各取引メーカーの皆さん、そして社員の皆さんに心から感謝を申し上げます。

今回の受賞に至ったポイントは、以下にまとめております。

関係者の全ての皆さん、本当にありがとうございましたshine

◎リンク:周辺環境への配慮内容

http://takata-k.lekumo.biz/blog/2009/12/post-9788.html

◎リンク:地域への配慮内容

http://takata-k.lekumo.biz/blog/2009/12/post-c721.html

◎リンク:その他の工夫

http://takata-k.lekumo.biz/blog/2009/12/post-194d.html

2009年12月21日 (月)

普通救命講習修了証を取得して

12月19日(土)に、午後から会社の安全大会を行いました。

今回の安全大会のテーマは「救急救命や応急処置」ということで、花巻市石鳥谷消防分署の3名の方々に、講師として来て頂きました。

どうせならばしっかりと技術を身につけようと考え、実技試験まで含めた講習の中で、普通救命講習修了証が発行されるような講習会を開催して頂きました。

この講習会を開催するためには、非番の時に時間を割いてもらう必要があり、私達のためにこうして時間を創って講習して頂いたことに、心から感謝申し上げます。

まず始めに、応急手当講習テキストに沿って説明を頂いて、次ぎに救急救命に関するDVDを20分間ほど見ました。

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このDVDを見ることで、実際の救急救命の流れをイメージする事が出来ますが、ただ漠然とイメージするのと実際にやるのとでは、やはり大きな違いがあります。

自分達でやる前に、実際に消防署の方にポイント交えながら実演をしてもらいました。

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そして、3班に分かれて次はいよいよ一人一人の実技になります。

一度一通り練習で実技を行ってから、実際にAEDも使用しながらの実技試験になります。

AEDは電源さえ入れればその音声案内に従って装着させていけば良いので、本当に簡単にできるようになっていました。

社員全員が、人工呼吸や心臓マッサージにAEDも組み合わせた一連の救急救命をしっかりと学ぶ事ができ、普通救命講習修了証を頂くことも出来ました。

いざとゆう時に、ちょっと勇気を出してなんとか役に立てたいものですshine

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大まかな救急救命の流れです:

1.倒れている人を見つけたら、呼びかけを行う。

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2.手助けしてくれる人を呼んで、救急車(119番)やAEDを持ってきてもらうように、きちんと役割を指名してお願いをする。

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3.呼吸をしているかどうかを、見て聞いて感じて判断する(10秒程度)

呼吸をしているかどうかは分かりづらいので、耳を口元に当てて、胸の上下動なども参考に判断します。

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4.もし呼吸をしていない場合。口の中の異物等が無ければ、口にガーゼ等を当てて人工呼吸を行う。

ただ、人工呼吸が難しいような場合も多いので、とにかく心臓マッサージを行って下さいとのことでした。

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5.2回人工呼吸+30回の心臓マッサージを、2分間で6セットを行うようなペースで、救急救命活動を実施する。

心臓マッサージは結構な労力だと改めて感じましたし、どこに手をおいてすれば良いかなど、やはり講習会等で経験しておくことが大切だと思います。

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6.AEDが到着したら、AEDを装着しての救急救命活動を実施する。

この先の流れは、AEDの音声メッセージに従って進めることになります。

これも、一度体験しておくと流れが分かっていざという時に役に立ちますね。

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7.AEDの解析や電気ショックなどが行われたのち、状況によっては、音声案内に従って5の手順に戻って救命活動を続けます。

2009年12月 6日 (日)

花巻青年会議所 卒業式

12月5日(土)に、花巻青年会議所の卒業式が開催されました。

今年は6名の方々が40歳を迎える年にあたり、卒業されます。

昨年は理事長として、卒業生の皆さんに卒業証書を授与したのですが、今年は直前理事長として、卒業生の皆さんに「送辞」を読まなければなりませんでした。

「送辞」は、卒業式が終わって懇親会の、しかも最後の場面。

送辞があると思って酔っぱらう事もできず、かと言ってしらふでは勢いがつかない?ということで、少しお酒をセーブしながら臨みました。

実は、この送辞。

卒業生の方々の様々なエピソードを事前に幅広くメンバーから募集し、後は私の想いでも散りばめながら、文章を作成させて頂きました。

文字数にして5,100文字にもなりましたが、それでもエピソードを調整したりしながら、卒業生の皆様に少しでも想いが届くようにと推敲に推敲を重ねて、原稿を用意しました。

卒業生の皆さんのJC歴やエピソードを、面白いだけの話に特化するのではなくて、きちんと頑張ったり、やり遂げた事をバランス良く書き込んで、創り上げていきます。

何回か練習もしたのですが、本番で卒業生の方々を前にすると、本当に感慨深いものがありました。

特にも私が昨年の理事長だった時、それぞれにお世話になったことや、全国大会でアワード(褒賞)を受賞した時の感動など、一人一人の卒業生との思い出が、活字を読みながら頭の中に蘇ってきました。

若い人達の楽しい余興や、何回もリハーサルを重ねて式典や懇親会を創り上げたスタッフの皆さんの頑張り。

そして、私の家内や長男も卒業式に参加してくれて、また一つ、思い出になる卒業式になりましたshine