小学校暗渠整備工事の紹介です
先日完成をした、小学校暗渠整備工事の現場からです。
大雨が降るとグランドから水が集まってきて、そのまま道路沿いに下側に雨水が流れていってしまう問題があって、市役所から相談をされました。
下の写真になりますが、土手の上に小学校のグランドがあって雨水が集まり流れてきます。
このように開放的な状況なので、側溝グレーチング箇所に水が集まる訳ではなく、側溝で上手く雨水を受け止められる状況にはありませんでした。
・着工前
予算をあまり掛けずにという方針で、少量の雨水であれば砕石を浸透して暗渠から側溝に排水され、大水の際も土砂を極力伴わずに、側溝に水が誘導される為の設計を考えました。
コストを掛けないために、近くのグレーチング蓋の位置を交換することで、2mの範囲で水を受けられるようにしています。
緑色に見えるのは植生土のうといって、草が生えてくる土のうになります。
土のうは永久的なものでは無いので、将来的にも草が生えてくることで土が雨水で削られないように工夫しています。
今回は新しいタイプの暗渠(ミツバ・ドレン:集束暗渠管)を使用しており、水が集まりやすく強度面や集水効果が高いという特性があります。
オレンジ色のマットは、吸出し防止材で水が流れた時に土が暗渠に入ってこないようにしています。
単粒砕石20mmで暗渠の埋め戻しを行い、水が浸透し易くしています。
植生土のうは、人力で並べて法線を決めていきます。
暗渠の流末は側溝に接続しており、暗渠周囲はモルタルで補修をしています。
これから冬に向かっていくので、最終的な完成形は草が生えてくるのは来年の春にはってしまいます。
大雨の際に現地を確認をしながら、しっかりと効果を検証していきたいと考えています。
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