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2016年3月 3日 (木)

除雪のこと

昨晩、「笑ってコラえて」のダーツの旅で岩手県花巻市石鳥谷が紹介されました。

俳優の藤原竜也さんが、石鳥谷の良いところや人を紹介してくれるのですが、中には知っている人や、行ったことがある場所なども紹介されていて、家族で盛り上がってみていました。

やはり自分たちの良く知っているところが、こうして紹介されるのは嬉しいものですね。

 

石鳥谷を訪れたのが2月11日ですが、全くというくらい雪が無く、とても雪国らしい景色ではありませんでした。

それが2月末の雪に加えて、今日はその時以上の大雪です。

まさに名残雪でしょうか。

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朝の5時まではたいして積もっていなかったのですが、わずか3時間で30cm近く積もってしまいました。

 

さすがに30cmも一気に積もると、私達雪国でも非常事態です。

一刻も早く出動したいとは思っても、朝方の雪だったがために出勤・通学時間帯を避けて、8時30分からの除雪が精一杯でした。

 

市街地や狭い道路での除雪の場合、人や車の往来が多い朝の通勤時間帯に除雪をしてしまうと、無理に除雪車を追い越しての事故や、除雪に伴う渋滞などが発生する可能性が高まります。

更に歩行者が多い中での歩道除雪も危険です。

 

私達にとってリスクが高いだけでなく、市民の皆様にもトラブルが発生する危険性が大きくなります。

更に、今日はその時間帯に雪が強く降っていて視界が悪かったので、より危険な状況でした。

 

そうした理由があるとは言っても、雪にハンドルを取られてという事故も多かったと思いますし、なぜこんな時間帯にこんな大雪が... と、私達も悔しい思いをした今回の大雪でした。

更には、昼前から気温が上昇し、水分を含んで大きな塊になり易い雪になっていきました。

今日のような雪は、除雪機械で雪を押していく内に、雪だるまのように転がって大きな雪の塊になっていきます。

 

しかも、民家の入り口のように何も無い場所には除雪ブレードから雪が逃げやすく、「何故、入り口に雪を置いていくのか?」と、誰もが思う場所に雪を残していってしまうことになります。

私達も本当に申し訳なく思っているのですが、今回のような雪の性質をどうかご理解頂き、万が一にも残していってしまった場合には、皆さんのご協力で取り除いて頂ければ本当に有り難いです。

 

また重くなった雪の場合、雪の量や程度にもよりますが、雪を飛ばすタイプの除雪機械では上手く除雪できない場合があります。

ロータリー除雪機械を運転した人であれば誰しも経験がありますが、シュートに雪が詰まって、雪を取り除くのに大変な時間を要してしまいます。

今日は雪を上手く飛ばして除雪できるか、かなりギリギリな状況でした。

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大型ロータリー除雪機であれば、雪が重く飛ばすことが出来ない場合でも、ロータリーの刃を回転させて雪を散らしながら無理をして雪を押していくやり方もあります。

ただ、この場合は綺麗な除雪は出来ないですし、今日ぐらいの大雪では雪を溜め込んでしまって前に進めなくもなります。

 

春先に降る湿った大雪ほど、除雪をするのが大変な雪は無いですね。

 

もう少しだけ、現実的な除雪状況を説明させて下さい。

例えば弊社の市道除雪機械の例ですが、本日の除雪距離数が48.2kmで、除雪時間は殆ど休まずに7時間掛かっています。

全体を少しでも早く終えなければならない必要性と、皆さんに迷惑をなるべく掛けたくない思いの中で、オペレーターも相当なジレンマやストレスを抱えて、出来る限りで頑張っていることもご理解下さい。

 

目の前に雪の塊を置かれれば誰しもが頭に来るのが当然ですが、気温が高いときの雪の性質や、除雪機械の特性にご理解を頂ければ本当に幸いです。

そして、限られた機械や人員をフル稼働して、休日も関係なく、更には日中・深夜を問わずに頑張って除雪をしていることにもご理解を頂き、少しでも皆様のご協力を賜れば本当に有り難いです。

 

今は夜の8時過ぎですが、夜しか除雪出来ない企業の大型駐車場もあるので、まだ除雪を頑張ってくれている人達がいます。

そうした頑張りが有り難いですし、何よりも事故ケガ無く、無事に終えて戻ってくることを祈るばかりです。

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