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2012年1月

2012年1月18日 (水)

今までとこれから

今の会社に戻ってきて、約15年になろうとしています。

5年周期で物事を考えても、

戻ってきたばかりの頃は、今までのコンサルタントという設計の仕事でやってきた感覚と、建設業というモノを造り上げる現場感覚の違いが当然ながらもあって、その適応に苦労しました。

最初から専務という肩書きがついていたこともあり、従業員の皆さんが出来ないことや苦手とすることをサポートするようにしようと考え、無我夢中で目先の仕事に対応していたことが思い出されます。

この頃は公共工事が仕事の中心で、春先が暇でも夏以降の公共工事で挽回すれば良いといった、公共工事だけでも仕事が回っていた時代でした。

 

10年前。

仕事の方は、労務単価が大幅に安くなってより厳しい状況になっていましたが、花巻地域は下水道工事が盛んで、こうした仕事に自社対応出来るようにしていったことで仕事の確保が出来ていました。

戻ってから5年の間に様々な資格を取得しながら自分自身の基盤を作って、良い出会いの中で結婚もし、青年会議所などにも入会しながら社会活動にも関心を持つようになりました。

最初に幅広い資格を取得していたことが、施工会社としての特色を活かし仕事の範囲を拡げていくベースになりました。

 

5年前には、会社の社長になっていました。

今まで培ってきていた会社の施工能力に加えて、現場監理も大切に考え、その両輪を磨くように意識していたように想います。

仕事も、新しく始まっていた浄化槽工事や維持管理工事などの公共工事に加えて、トイレの水洗化などの民間リフォーム工事にも幅を拡げ始めていました。

この頃は、設備的な専門工事は外注に頼る部分もあって、まだ自社だけの力とは言えない不十分な部分もありました。

その頃から、今のトータルリフォームのように、建築や設備の維持管理も含めてなるべく自社で対応できる体制を整えたいと考えるようになっていました。

お客様にとっては、モノを造る時だけではなくて、その後の維持管理や何かあった時の即座の対応も求めるものだと考えていたからです。

外注頼みではどうしても即座な対応が出来ない場合もありますが、自社社員であれば優先的に対応させることが出来るからです。

 

そして、現在。

自社で対応可能な仕事の範囲が、本当に広くなってきました。公共工事や民間工事の様々な仕事に対応出来るようになり、大工や設備工などの技術を持った社員の皆さんも増えてきました。

土木関係,建築関係,設備関係などを信頼して任せられる社員の皆さんがいるお陰様で、仕事の後のアフターや、何か要望があっても即座な対応なども可能になってきました。

もっとそれぞれの部門を強くしていきながら、技術の継承や経験,資格取得などで社員を育て、緊急時対応の事も考えて自社機械,車両,道具,器具などを有し、地域のニーズに応え信頼に応える確かな仕事を重ねることで、地域から真に必要とされる会社であり続けたい。

しかしながら、建設業を取り巻く環境はより厳しさを増していて、価格競争だけに捕われて効率的な会社を目指していては、こうした会社のあるべき姿とは逆に進まざるを得ませんし、自社としての強みをもっと高めていく必要性があります。

 

これから先、建設業も新しく造ることよりも維持管理が増えてきます。

私たちには、社会環境や世の中の大きな流れを変える力はありませんが、時代の変化と共に必要とされる仕事に対応していくことは出来るのだと思います。

決して効率は良くないかもしれませんが、個人の強みとなる技術を核に 、様々な仕事の機会を通して仕事の幅を拡げ、時代のニーズに応じた仕事に対応できる体制を構築していくこと。

最初は必ず苦労を伴うのですが、そうした苦労はいつか自分たちの実になり、自分たちの生活を支える大切な糧にもなっていきます。

こうした向上心を大切にしながら、これからも社会のニーズに対応した技術の幅を拡げ、信頼して仕事を任せて頂けるような会社であり続ける必要があります。

 

 

 

2012年1月 7日 (土)

箱根駅伝を例にとって

先日の朝礼で、箱根駅伝を例にして話をさせて頂きました。

-----以下朝礼での話です-----

私は箱根駅伝を好んで見ています。

柏原選手のように、区間新記録を出す走りをみたいということもあるのですが、何よりも一つのたすきを、どんなに苦しくても自分の力を出し切ってつないでいくひたむきに頑張る姿勢に感動を覚えます。

柏原選手が区間記録を出した山登りで、東京農大の選手が40分以上も遅れてフラフラになりながらゴールをしていました。

とても走れる状態になかったそうなのですが、体調が悪くなったのが既に当日のレースが始まってからのことで、選手変更が出来なかったそうです。

それでも本人は、走ることを望んで、なんとか走りきりました。

人は、自分のためだけの時よりも、この駅伝のようにチームため仲間のための方が、より大きな力を発揮できますし、頑張ることができます。

そして、何よりも、チームとして絶対に叶えたい共通の目標があるからこそ、一人ひとりが自分の役割を頑張ることができますし、日々の辛い練習も続けることができます。

仕事の場合は、こうしたスポーツほど目標を明確にすることが難しい場合もあるかもしれませんが、大切なことはしっかりと目標を定め意識をしていくことです。

皆さんの現場でも、チームプレーで一人ひとりが自分の役割をしっかりと頑張れるように、一日の中での作業目標を明確にして仕事をしていきましょう。

-----

まずは意識をして実行することから少しずつでも習慣につなげ、より良い結果を生み出していきたいものです。

 

2012年1月 1日 (日)

2012年が始まりました

新しく2012年度がスタートしました。

昨年の元旦を思い出すと、この花巻ではあり得ないような未曾有の大雪でした。

大晦日31日の午後から始まった除雪が、終了したのは元旦午前中と、除雪をしながらの年越しとなりました。それに比べても、今年は本当に心穏やかに新年を迎えています。

昨年を振り返ると、東日本大震災を通して、当たり前の生活がある有り難さや、人とひととの絆を強く感じることができました。

世の中全体が大変になったことで、便利な暮しが一変し、不自由な中で人と人との助け合いや思いやりが必要になったことで、日本人が本来持っている良い意味での精神性が発揮されたように感じます。

そうした得難い経験を心に刻んでこれからに活かしていくためにも、社会に対して自分達ができることを考え継続的に実行していくことが大切なのだと想っています。

個人としては、40歳という一つの区切りを迎えることで、今まで培った経験やネットワークをどのように活かしていくべきなのか、自分自身の役割や為すべきことをしっかりと考えていきたいです。

会社としては、社員の皆さんが働きがいを感じながら日々頑張れるようにコミュニケーションを大切にしながら、そうしたプラスな気持ちの上で、本業である建設業というインフラ整備を通して、しっかりと地域に必要とされる会社としての基盤を高めていきたいと考えます。

施工管理能力,技術力,施工能力,対応力,ネットワーク力など、建設業として様々な事が求められる中で、まずは個人の技術を向上させると同時にその幅を拡げ、「トータルリフォーム」高田工業株式会社としての地域における存在価値を、着実に高めていきたいです。

2012年を迎え、昨年まで考えていながらも出来ていなかったことを、少しずつでも始められるように。

より飛躍できる一年を目指して、新年をスタートしたいと想います。

そして、岩手県の一建設業であり一県民として、被災地のためにも何が出来るかを模索しながら、一日一日を積み重ねていきたいものですshine